2019年06月04日の記事一覧

心の師「伝説のドアマン」名田正敏先生。。。♡

今となっては昔のことではありますが・・・


2009年8月25日土曜日、私の青年期からの憧れの人に会えました。


藤枝市立高洲中学校で開かれた、『日本を美しくす る会』静岡掃除に学ぶ会が主催する講演会でのこと・・・。


その人とは『伝説のドアマン』名田正敏先生でした。


演題は『お客様の心の絆を求めて』でありました。



名田正敏先生は昭和6年生まれ、山口県に生まれました。


29歳の時に故郷の職を廃業し、大阪に職を求めました。


倉庫業の作業員を経てホテル業界に34歳で転職しました。


この方の仕事への執念はそれはそれは素晴らしいものがありました。


私が社会人となったころには、ホテル業界では、ドアマンとして名高いものと聞いておりました。


当時私は他の職業に就いていたとはいえ、ホテルマンとして心の底からの憧れがありありました。


もしホテルマ ンになれたら、心からお客様をもてなしたい、もてなす仕事をしたいと常々思っていました。


そのあこ憧れのがれの人に生で会えることができる。


心は躍るばかりでした。


講演会場となった体育館で私は椅子に腰掛けて,講演が始まるのを待っていたとき、なんと写真でしか見たことのない方が私の横を通りす
ぎるところでした。


私は思わず「先生」と呼んでしまったのです。


先生はいやな顔一つすることなく私に挨拶をしてくださいました。


そして近くの人と会話を交わした後、また私の前に来てくださったのです。


私は思わず「あこがれの先生に会えて感激です。

「握手してください。」ともう、興奮してしまい握手を求めました。


再び先生はニコニコしながら握手をしてくださったのです。

いや、もうその時の気持ちは天にも舞い上がりそうでした。


名田正敏先生は、34歳でホテルマンとして採用されたのですが、同年代のホテルマンと比較して16年の隔たりがありました。


採用されたものの今後この隔たりをどのように克服していけばよいのか、 相当悩んだそうです。


最初の担当は配車係だったそうです。


配車係といえばホテルの花形です。


同年代の人は外国語も達者、スタイルも良い人が選ばれるのが通常です。


名田さんは背も低く言葉もなまりがあったため、相当悩みました。


しかし、そのとき先輩から「人々との関わりが大事な部署だか ら地道に努力してみたらどうか。」と諭されたそうです。


また、祖父からの「その仕事をさせたら、あの人の右に出るものはいないという存在になりなさい」という言葉を思い出しながら、勤務時間外の
日曜日などに、官公庁などへ出向いてゆき、駐車場から出てくる車の運転手、幹部等の顧客、ナンバー、車種など2000組(8000名)の名前と車種を覚えたそうです。


そうしてホテルから出てくるお客様と車を混雑する正面玄関で巧みにさばく『伝説のドアマン』と呼ばれたそうです。


そして調理場に異動してからは、お客様が残した食事から、その人の好みを全て把握し、顧客から大変可愛がられ、『接客の神様』と言われたほどだといいます。


その後、ロイヤルホテル・ホテルプラザから、プラザオーサカ取 締役総支配人に転身いたしました。


その後、新神戸オリエンタルホテルを経てウェスティンホテル大阪顧客部長で退職されました。


その後接客法を学びあう『名声会』をつくり、平成14年まで名誉会長を務めたということです。



この方の何が凄いかといえば、悩む都度、いい上司に恵まれたことはもちろんですが・・・。


学歴をものともせず、この仕事については自分には何が足りないのだろう、この仕事では何が必要かということを常に考え、実践したことにあります。


もちろん、そのような努力の人ですから、役職があがればいろいろなことがあったことでしょう。


自らがその盾となり、誠意、誠実をもって人にあたっ たことだと感じています。


名田先生には、他にもいろいろなエピソードがあります。


それら全てに対し、決してひるむことなく、責任感を持ってことにあたり、そして信用を勝ち得たところにあります。


そして、それらを決してひけらかすことなく、どの人にも笑顔で接する、正に真の『もてなしの心を』実践した数少ない人物なのです。


NHKTVの『どんど晴れ』に出てきたように(ちょっと古い話ですが・・・)くるように『来者如帰』(くるものかえるがごとし)に表されるように、真のホスピタリティを実践した名田先生はホテル業界のみならず、日本のサービス業界その他において、正に伝説の人になりうる人物でしょう。



『成せば成る』ということを、名田先生の講演から学びました。



努力し、またその努力から生まれる運を持てば、人間なんでも出来るということを教わりました。


これはどの仕事においても言えることです。


一つの仕事、どんな小さな仕事でもいいのです。


プロフェッショナルの意識を持って事に当たるということが大事です。


それには、考え、工夫し、実践する。


それが、夢を掴む道になるのではないでしょうか。


以上、過去の経験からお話をさせていただきました。。。



もちろん、今でも、私の「心の師」でもあります(*´ω`*)














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